そば粉のガレットを作りました。
ガレットはフランスブルターニュ地方の郷土料理で、クレープの原型ともいわれるそば粉を使ったクレープです。
今回作ったのは、ハム、チーズ、卵を使った最もオーソドックスなものですが、肉類、魚介類やサラダを使用したり、熱いソーセージを巻いたりすることもあります。また、クレープ・シュゼットのように、ジャムやバター、リキュールで甘く味付けをし、デザートとされることもあります。
本場のガレットは、そば粉に水、塩を混ぜたものを空気を含ませながら練ります。この作業が思いのほか大変で、ねっとりした生地がふわっと軽く感じるまで練らなければなりません。その後、一晩ほど生地を寝かすと、焼いた際に表面はカリッと、中身はモチッとしたおいしい生地が焼きあがります。
この生地づくりの作業が困難なこともありなかなか家庭で作られることはありませんでしたが、最近ではガレットのミックス粉が発売されており、これなら寝かし工程を無くし、表面はカリッと、中はモッチリとしたガレットを簡単に作ることが出来ます。とても美味しいので、是非ご家庭で試してみて下さい。
田中宏明