採用情報

私の家の近所に、昔からちょっと評判のパン屋さんがあります。そこは私がヨチヨチ歩きの頃からあります。すごく美味しくて、ホテルにも納めてて、食パンは予約をしないと買えないくらい人気です。だけど、かなり煤けた店構えで、おばさんは無愛想で、時間にルーズなパン屋さんです。
幼稚園の頃にはお昼ご飯用に買えたのが、小学校ではオヤツ用に、中学では部活帰りに、高校では夕食用に...と、開店時間がズレ込み、いつしか、夜中に(しかも運が良ければ)買えるらしい...と伝説のパン屋さんになってしまいました。そんな話を姪っ子達にしたところ、とても興味を持ったので、一緒に探しに行くことになりました。
時は8月真夜中。薄暗い街灯と虫の声だけを頼りに、公園や学校前を通り過ぎ、狭い路地に入り...まるで真夏の肝だめし!
通い続けること3日目の真夜中。やっと発見(開店)!お店の周りはお客さんでちょっとした賑わい。お店は相変わらず煤けてて、おばさんは無愛想で、パンはやっぱり美味しかった!でも残念ながら、人気の食パンや懐かしのロールパンは完売。帰る道々「妖怪達、買いすぎだよっ!」と姪っ子。
まぁ確かに、私を始め、メイクを落としたおばさん達は、ある意味、顔無しとか砂かけババアみたいな妖怪ですけどもね・・・。

 

RK

pageTop