一昨日から昨日にかけて北海道に出張に出掛けて来た。さぞ涼しい事を期待して行ったが両日ともに30度を上回りちっとも涼しくない。北海道も商業施設はエアコンが効いているが家庭ではほとんどエアコンを設置した家は少ない様で連日の熱帯夜で寝不足だと現地の人がこぼしていた。今年の猛暑、酷暑には甚だ飽き飽きしてきたが、まだまだ暑さが続くようで、今年は秋が短く夏からいきなり冬になると予想されているようだ。
秋は味覚の秋、食欲の秋と食品に携わる我々にとって、また食いしん坊の人には大事な季節、この季節が遅れると本来秋に出回る食材の出荷時期が短くなり、必然と出荷数量も落ち売上も下がる。
今年の北海道は多雨と日照不足、夏場の高温により地下物作物のジャガイモやてんさいなど農作物の不作が懸念されている。また秋の魚の代名詞「秋刀魚」も海水温の上昇のせいか不漁だそうだ。
北海道は秋になると農家などの家庭で大根などの野菜を大量に漬物にする。冬の間、雪に閉ざされる北國の生活の知恵だが、この漬物に大量のザラメ(中双糖)を使用する。このザラメは北海道では製造していない為、本島より大量に北海道へ持ち込み販売される。今年の秋物商材漬物向けザラメもスタートが遅れ苦戦が予想される。
暑さは我慢しても、秋の味覚が十分味わえないのは我慢出来ない。商売にも影響する。
北國では「春よ来い」とは言うが、今年は早く「秋よ来い」と言いたい。
砂糖屋けんちゃん