7月の連休を利用して、三年ぶりに帰郷しました。実家は、北海道帯広市にあります。
飛行機の窓からは、雲が低く立ち込めていたので、襟裳岬は見えませんでしたが、日高山脈の峰々の先端部だけが、夕日に映えてオレンジ色に輝いて見えました。
午後7時半到着。気温17度。猛暑の東京から比べると別の国に来たような気さえします。迎えの車で実家に着くと、早速、ジンギスカンの夕食です。肉厚のラム肉が、甘めのタレに漬かり、何とも香ばしい匂いです。炭火で軽く焼き色がつく程度に焼き、モヤシと一緒に食べると正に北海道の味そのものです。烏賊の刺身も出ましたが、コリコリとした甘みのある新鮮な刺身です。
飲み物は冷酒。東京なら、毎日汗だくになるので、夕飯時は、ビールが最高でしょうが、17度という気温ですから、冷酒が良く合います。二合の冷酒がアッと言う間に空いていました。朝取り胡瓜の1本漬けを丸かじりでもう一合。もう限りがありません。11時過ぎに宴会もやっとお開きとなりました。
二日目
午後、家から20分程の距離にある十勝川温泉 大平原ホテルに。大平原ホテルは、十勝川沿いにある古くからあるホテルで、当日は、中国と韓国からの団体客も来ていて外国語が飛び交っていました。
部屋は、八畳の和室二間と四畳半の控えの間付で広く、五人での宿泊でしたが、鼾の心配も無く眠れそうです。温泉は、鉄分の多い茶褐色の温泉で、内風呂、露天風呂の他、ジャグジーもある大きな浴室です。混浴ではありませんが、朝4時に、男湯と女湯が交替する仕組みになっていました。
夕飯は、部屋でゆっくりの食事です。刺身の盛り合わせ・舞茸、エビ、白身魚の天ぷら・タラバガニの酢もの・茶碗蒸し・ホエー豚と野菜の蒸し焼き・アスパラの牛肉巻き・・後は忘れました。そうそうご飯は、キノコ飯です。昨日の夕飯には敵いませんが、十勝の食材を十分に使った料理です。結局食べ切れませんでした。
朝食は、お決まりのバイキングスタイル。和洋中韓と品数は60種類くらい。外国の観光客に合わせて盛りだくさんになったのかもしれません。朝から腹一杯になる内容です。
三日目
朝から時間がゆっくりと過ぎています。都会の喧騒と違い、全てがのんびりと動いています。二日間盛りだくさんで過ごしたので、このスローな時間経過は、心身ともに癒されます。
昼から懐かしい豚丼の店へ。帯広は、豚丼でも有名ですが、小生が子供の頃から通った店は、帯広市内西2条南9丁目にある『弁慶』。おでんの美味しい店なのですが、ここの豚丼は、タレが濃い目の絶品豚丼です。旅ガイドなどでは帯広駅前の『ぱんちょう』をよく紹介していますが、小生の贔屓は『弁慶』ただ一店。甘辛のタレが肉に良く絡んで暑さなど吹き飛ばすパワーがあります。
薄めのタレが好みの方は、『ぱんちょう』か、天ぷら屋の『ハゲ天』がお勧めです。『ハゲ天』は勿論てんぷらも最高ですよ。
最後は、お土産ですが、帯広はお菓子王国です。有名菓子店が味を競っています。その中で、今回一押しは、『クランベリー』<スイートポテト>です。さつまいもの皮が容器がわりとなり、焼き上げた素朴な菓子ですが、後を引く美味しさです。帯広空港内でも販売していますが、売り切れのことが多く、市内の本店か売店で買ったほうが確実です。
そろそろ東京へ出発の時間が迫っています。何時も料理日記ばかり書いているのですが、たまには、旅日記もいいですね。
では、またの機会に・・・・
T・Y