近年、我が国の砂糖消費量が激減している。無糖とか微糖とか最近益々喧伝されているのが原因なのか、何でそんなに悪者にするのだろう。
砂糖は炭水化物であり米やパンと同じ1g=4kcal。
コーヒーや紅茶に入れるとしても、どんなに使ったって5~10グラムがいいところ。しかも脳の唯一のエネルギーであるブドウ糖を作り出すものは砂糖。砂糖は、小腸で吸収されるときにブドウ糖と果糖に分解され、すばやく血液に入って全身の細胞に運ばれていく。消化吸収が早く、ブドウ糖のもっともすぐれた供給源。しかも長期保存が可能な食品として賞味期限も無い。ジャムや佃煮、おせち料理など古くから保存食に利用されており、人間の知恵が生み出したまさにエコが叫ばれる時代にフィットした食材だ。こんなに素晴らしい食品なんてなかなかないと思う。
大体、甘さ控えめなんて美味しくない。美味しいものは甘さがしっかり出ているはずだ。英語でsweetは「甘い」のほか「美味しい」という意味もある。
政府はもっと砂糖の良さを宣伝、啓蒙すべきだ。食育の重要性が叫ばれる昨今、体に良いものは良いと客観的な評価を強調すべきと思う。
石田 照治