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今週末から来週に掛けて砂糖のメーカーは出荷価格を8円/kg(約5%)の値上げをする予定。最近の景気低迷による消費低迷、デフレ状況の中なぜこんな時期に大幅な値上げを行わなければならないのか?また、小麦粉や食用油は値下げ基調なのになぜ砂糖だけ値上げなのか?かつて価格の優等生と言われた砂糖は今時代の異端児になってしまったのか?

今回の砂糖価格値上げの背景は砂糖の原料(粗糖)の国際価格が昨年末ごろから急激な上昇をしており29年ぶりの高値水準となっている。メーカーは原料高を製品価格に転嫁するため値上げを行う。しかし近年砂糖価格の上昇は留まる所を知らない。ちなみに日経新聞に掲載されている砂糖市中相場の上白糖(業務用)のkg当り価格はここ8年くらいほぼ一本調子で上昇している。2002年6月の120円の後 同年+4円 2003年+3円 2004年+7円 2005年+8円 2006年+13円 2007年±0円 2008年+12円 2009年+8円 そして今年今現在の+8円を値上げすると182~183円となり、21年ぶりの高値になる。実に8年間で約1.5倍の62~63円値上がりしている。以前は物価の優等生などと言われた砂糖だが、現在ではデフレの中の異端児に思える。
しかしそれは世界的に砂糖の過剰生産が20年以上続き万年過剰在庫だったころは価格の優等生であったが、昨今の世界的な人口増による消費増、バイオエタノールの原料としての新たな消費増などの環境変化により、国際相場商品としての本来の姿に戻ったのだと私は思う。そして砂糖は価格的には激しい相場変動に見舞われているが、品質的には安全、安心、品質の安定、様々な機能性など、食品のなかでまだまだ立派な優等生だとも思う。
砂糖屋けんちゃん

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