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ずっと行きたいと思っていた六本木の新国立美術館で開催されている「ハプスブルグ展」に、短い時間ながらやっと行ってきました。
ハプスブルグ家は、中世から20世紀初めにかけて、軍事力ではなく巧みな外交戦術と政略結婚を武器に、中部を中心にヨーロッパの広範囲に長く君臨した大貴族。その家系図は圧巻で、オーストリア・スペイン・ドイツ・ハンガリー等の皇帝や王の名が数多く列記されています。
今回の公開は彼らの膨大なコレクションのごく一部とはいえ、肖像画・宗教画・風景画・工芸品のどれを取っても「帝国」の名に相応しいものばかり。中でも、マリアテレジア(フランス革命マリーアントワネットの母)の肖像画は少女時代のものながら威厳と聡明さに満ち、エリザベート(暗殺されたオーストリア最後の皇妃)の肖像画は彼女自身の美しさと衣装の透明感を見事に描き出す筆使いに目も心も奪われました。エル・グレコ、レンブラント、ルーベンス・・・・お馴染の画家の名前を見つけては俄か美術評論家を気取ってみたり・・。
芸術の晩秋を堪能して美術館の門をくぐると、外は夕闇。街並は早くもちらほらとクリスマスの彩りです。ツリーやイルミネーション、お店の飾り付けやケーキ屋さんの品揃えもクリスマス仕様に変わりつつあります。
最近のクリスマススイーツは、昔ながらの定番の「イチゴと生クリームのデコレーション」に加えて、「ブッシュドノエル(フランス)」「パネトーネ(イタリア)」「シュトーレン(ドイツ)」「プラムプディング(イギリス)」等が取り揃えられ、スイーツでヨーロッパ征服が出来るくらい。現在、私達が華麗で美味しい多種多様なスイーツを味わえるのも、世界各国各地のハプスブルグ家のような芸術と美食を追求
してきた宮廷貴族の皆様のお陰なのでしょうね。
クリスマスには少し早い今日のところは、オーストリア・ウィーン王室御用達のデメルのザッハトルテで、優雅な宮廷貴族気分に浸ることにいたしましょう。

RK

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