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カスレ

カスレの季節がやってきました。カスレとは、いんげんと豚や鳥などのお肉を専用の鍋で煮込んだフランス西南地方の郷土料理です。
もともと百年戦争の時代に、家にあった材料で作り兵士たちにふるまったのが始まりのようです。
非常にシンプルな料理なのですが、いんげん豆がお肉のうまみをたっぷり吸っていて味はとてもリッチです。フランスの中でも地方によってちょっと違いがあって、一番オーソドックスなのはカステルノーダリ風、ヤマウズラのブレゼが加わるカルカソンヌ風、ガチョウのコンフィが加わるトゥールーズ風があり、どこのが本家か論争が耐えないんだそうです。
私たちの仲間内では、この料理には小人が住んでいると言われています。なぜなら、この料理は食べても食べても減らないのです。本当に不思議なくらいに。だから鍋の中に小人が住んでいて、カスレを作り続けているに違いない。だから、食べても食べても減らないに違いないと。
フレンチのお店で、メニューにカスレを見つけたら、食べてみてください。鍋の中に小人がいるかもしれません・・・。

michico KAMATA

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