フランスで4月1日はポワソンダブリルの日です。ポワソンダブリルって???フランス語で、ポワソンは魚、ダブリルは4月。つまり直訳すると『4月の魚』です。フランスでは4月1日に魚の形をしたパイやチョコレートを贈る習慣があるんです。なぜ、そうなったのか、説はいろいろあるようです。『鯖はあまり利口ではないので、4月になると簡単に釣れるから』という説や『16世紀に、シャルル9世が新年を4月1日から1月1日にかえたのに、知らずに新年の贈り物をしていたから』などなど。どちらにしろ、『エープリールフール』にちなんだ習慣のようです。
先日、『ポワソンダブリルの会』なる催しがあり参加しました。この会は、テレビチャンピオン初代デパ地下女王の平岩さんと料理ジャーナリストの並木先生の共催。
お二方のおかげで、いろんなシェフの力作を堪能することができました。
いちばんオーソドックスなものは、ひらめ型のパイにカスタードクリーム、うろこに見立てたいちごが飾られたもの。形では、かつおや沖縄のマンタを模った力作もありました。飾りは、いちご以外にも沢山のフルーツを使ったもの、マカロンやイタリアンメレンゲを鱗にみたてたものなど、アイディア作品がいろいろで、驚かされました。甘いものだけではありません。サーモンやズッキーニを使った塩味ものもあり、同じテーマでもほんとバラエティに富んでいます。1年に1度、このときしか食べられないなんて、ちょっと残念な気もしますが、シェフたちの豪華共演に大変満足な会でした。
michico KAMATA