3月10日、日清製粉が小麦粉値上げ価格の発表をしました。
パンや中華麺に使用する強力粉、うどんに使用する中力粉、菓子、料理に使用する薄力粉が値上げとなります。日清製粉だけでなく他の製粉メーカーも今週に価格を発表しました。やはり値上げ幅はほぼ同じです。
また小麦粉だけでなく大豆を使用した商品も高騰しております。
大豆を使った食用油脂、豆腐なども値上げしています。
この他にもあらゆる食品の価格が高騰しており私も客先へ値上げの案内に追われております。
このような食品の値上げは様々な要因がありますが、まず第一に中国やインドなど人口の多い国の経済が急成長しており世界全体の食糧が足りなくなっていることが要因です。
つまり世界全体での需要が増えているのに供給量は増加しない為価格が高騰しているということです。
現在日本の食糧自給率は現在40%と先進国のなかでは最低となっております。
これは日本の経済成長に比例して食の洋風化が進み米の消費量が低下し、小麦や油脂、肉類の消費量が増加したのが要因です。
この為、米作農家は減反政策を余儀なくされてしまいました。
食糧を輸入に頼りすぎているためにこのような値上げになってしまったのではないかと思っております。
確かに国土も狭く、人口密度の高い日本ではどうしても食糧は輸入に頼らざるをえないという事情があります。
しかし、国が食糧自給率を上げる政策を早くとっていたらここまで食糧自給率は下がることはないかと思います。
これからは食べ物を大切にしていく意識を一人一人がもつ必要があると思います。
例えば居酒屋やレストランに行ったときは必要以上に注文をせず食べ残しはしないといったことを心がけるということです。
S.A