夏休みに家族で葉山に行ったのだが、夕食を無国籍料理のレストランで頂いた。無国籍料理とはいっても、基本はイタリアンであった。そこで出された”シラスピザ“に驚かされた。ベーシックのチーズのピザの上が新鮮な釜揚げシラスで真っ白なのだ。本当に下のチーズは食べてみるまでその存在がわからなかったくらいの量だ。想像とは全く反するものだったので、娘たちは一瞬“目が点”。彼女たちの頭の中ではチーズの上にシラスがトッピングされ、オーヴンで焼かれたものだったらしい。正直言えば、私も家内もそんなイメージであった。娘たちは好んでシラスをたべることはなかったように思う。しかし、私のそんな心配をよそに、二人の娘はこのピザを大変気に入ったようである。シェフと言葉を交わす機会がありそんなことを話すと、「東京のシラスとは違うのをわかってくれたんでしょう。予約してくれれば生シラス丼もできますよ。」と、余裕の笑顔で答えてくれた。なるほど、パスタやピザの隣で生シラス丼、まさに無国籍料理だ。
新鮮なご当地物に勝るご馳走はない、と言うことを今さらながら感じた。娘たちはそれから家でもシラスをすすんで食べるようになった。シラスのスパゲッティは長女のお気に入りで、休日のランチの定番の座を確立しつつある。「今週末にはシラスのピザトーストを作ってみたい。」と、言っているのは次女。カルシウムが豊富なのはわかっているが、血圧の高い私としては、「塩分が多すぎ?」が心配でもある。葉山では楽しい思い出とともに娘たちがシラスを好きになってくれたことも父親の私としては大きな収穫の1つであった。
「でも、シラスはやっぱり“シラスおろし”でしょう。」と言ってる私は・・・
ガマガッパ