今年の桜開花宣言は大きく外れ、一週間もずれ込んだ3月31日、小生は愛妻と一緒に隅田川沿いの桜の名所に花見に出かけたのです。
例年は、九段下から皇居お堀端沿いにかけての桜を見ているのですが、今年は気分を変えてみたのですが、それが大成功。都営浅草線、浅草駅で下車、水上バス乗り場からスタートしたのです。
桜はほぼ満開で、天気は曇りでしたが、気温も暑くなく寒くなく、散策には丁度良い気候でした。時間は3時を少し過ぎていましたが、すでに遊歩道沿いは、桜の開花を待ちわびる人達の酒盛りで賑わっていました。ビール、酎ハイ、日本酒と飲み物は様々ですが、みんな美味しそうに呑み、持ち寄ったご馳走を食べ、それは楽しそうな盛り上がりです。隅田川沿いには、何艘も屋形船が並び、都会の喧騒を忘れさせる景色です。
橋を渡り向こう岸も散策してみると、赤毛氈の縁台が出され、地元の芸者さん14~15名が綺麗に着飾った茶店があり、酒はありませんでしたが、甘酒やお茶で見物客をもてなしているのです。向島芸者と言うのでしょうか、さすが下町を思わせる風情です。上野公園や九段では見られない粋でなんとなくホットする江戸情緒に、来年は着物で出かけようかと思わせる雰囲気に浸りながら、凄く幸せな気分で今年の花見を終えました。
そういえば、まもなく三社祭。来年まで待たなくても、今度は着物で出掛け、芸者さんのもてなしはなくても、浅草で粋な一日を過ごせるかもしれない・・・などと思いを巡らしながら浅草を後にしました。勿論うちに帰っても気分は継続し、熱燗を夫婦で差しつさされつしながら話に花を咲かせました。5月も楽しみです。
T・Y