先月頭に北海道に行ってきました。
一面の銀世界で、畑はすべて雪に覆われておりました。
雪の下には秋蒔き小麦が春の雪解けを待っていると思うと力強く生きなければと思う今日この頃。
さて北海道の畑作について、嫌な話を聞きました。
来年小豆、金時の面積が大幅に減るとアグリポにも載せたのですが、それ以外の作物も深刻な状況だそうです。
小麦はホクシンというお化け品種により、収量が大幅に増えこれ以上増やせない。ビートは交付金が赤字の為面積を減らす、馬鈴薯に至っては種芋がない。唯一大豆は18年産まで交付金が出るため、増やせるのですが、先々は不安である。そんな状況でした。
十勝の畑作は輪作といって違う品種を回しながら、作付けする体系になっており、その維持が危ぶまれております。
(同じ畑で同じ作物を作ることを連作と呼ぶのですが、連作を行うと、土地が痩せたり、作物の成長が悪い、いわゆる連作障害が発生する為、北海道では避けられている。)
又農家の高齢化も進んでおり、今後の十勝の農業体系にとって正念場を迎えているとのことでした。
自給率が下がっているにも関わらず、十勝でさえこの状況に一抹の不安は拭えません。
菊池 栄二