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あるビジネス誌に「砂糖の特売が消えた」なる記事が掲載されている。
それによると、調査会社チラシレポートの調べで昨年12月25日~31日首都圏主要スーパー5社の主力店舗のチラシを調べたところ上白糖1kgの特売をチラシに掲載したのは1社だけであったそう。年末の一番チラシがたくさん入る時期だけに、なぜ?それは、原料糖の相場急上昇が原因でスーパーが利益0円で売っても140円以下は到底無理という記事で砂糖メーカー最大手の三井製糖(おなじみのスプン印)がその高騰の理由を述べている。
しかし、一般の消費者(主婦の方)は、本当に砂糖が高騰している事実を把握しているのだろうか?
昨今情報が溢れ返り、だれにでもかなり専門的な情報を比較的簡単に引き出せる世の中になってきている。
しかし、ガソリンや灯油の高騰は誰でも知っているのに、砂糖の高騰は、あまり知られていない。砂糖は生活必需品だと思われるのになぜだろう?
スーパーの特売の仕組みを消費者があまり理解していないからではないだろうか?
「お一人様1つ限りで1袋98円」なんてよく見かけるが、砂糖製造メーカーも赤字覚悟でスーパーに販売するなど基本的にありえない。
スーパーが客寄せのために数量限定をして赤字を切って売っている。元の単価が比較的安い為数量を限定すればそれほどの赤字にはならない。それで客足が増えれば宣伝費としては安いものだ。
しかし、年中どこかのスーパーで安売りをしている砂糖は、消費者からすれば100円くらいでいつでも買える商品と認識している。
スーパーが赤字を切る金額と宣伝効果を比較して合わなくなり、特売が本当に無くならない限り、砂糖が高騰していることを消費者に認識してもらうことは難しそうである。

砂糖屋けんちゃん

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