すっかり秋めいてきました。
運動の秋、芸術の秋、食欲の秋、読書の秋・・皆様それぞれに秋をお楽しみかと思います。爽やかな風がそよぐ秋の夜長、私はもっぱら読書と芸術(ビデオ鑑賞)の秋を楽しんでいます。その夜更かしのお供はやはり、何と言っても、秋の味覚「栗きんとん」です。
この「栗きんとん」は、お正月等に食べるネットリとした「練りきんとん」とは違います。栗の実とお砂糖だけを一切水分を加えずに炊き上げたもので、ちょうど栗一つ分の大きさで、茶巾絞りにしたものです。コロンとした形も栗に似ていて、風流を誘います。素朴な栗の風味がとても美味しく、味覚からも秋を堪能できます。熱い渋めの日本茶と一緒に食べるのが、私のお気に入りです。中津川の「栗きんとん」は有名なので、口にされたことがある方も多いと思います。この時期、デパートの和菓子売り場でもよく見かけます。
栗とお砂糖だけで、こんなに美味しいお菓子が出来るなら!と、去年、作り方を想像しながら手作りに挑戦しました。栗の実を割って一つ一つ中身をかき出して、スリ潰し、炊いて(蒸して)、砂糖を加え練り上げる・・・どうやら作り方自体は、専門店のものと大差がないようなのですが、味は???加えて、栗の堅い皮との格闘で、指は無残な状態に(涙)
さて、今年は、虫の音をバックに、中津川の「栗きんとん」と渋目の日本茶でホッと一息、秋の夜長を優雅に楽しむつもりです。
K.R