台風14号を追いかけるようにして北海道へ旅立ちました。
今回は法事での北海道行きなので、旨い物への期待はあまり出来ないと覚悟しての旅でしたが、実家での夕飯に出された食事は、自家菜園での取れたての野菜の数々。トマト、とうもろこし、ナス、きゅうり、しし唐、青南蛮、いんげんなど。
トマトは冷やしてぶつ切りに。とうもろこしは、勿論塩茹でたての丸ごと。ナスは網焼き。きゅうりは漬物で。しし唐と青南蛮は、油でサッと炒めたもの。
野菜類が机の大半を占め、イカの刺身が机の隅で遠慮がちに食べられる順番を待っています。
素材はシンプルでも、活きのよさと新鮮さがなによりのご馳走。
しし唐と青南蛮は、軽く醤油をかけると、その辛さから、ご飯が何杯でも食べられそうです。
今年の北海道は、春先、冷害予想で、作物の出来が心配されましたが、7月後半から回復し、大豊作予想の様です。
お陰で、野菜も果物も、甘く美味しく仕上がっています。
調理して美味しく食べる楽しみもありますが、素材の旨さには、やはり敵わないかもしれません。今回の北海道行きは、そんな素材の味を堪能できた数少ない旅となりました。
柳谷 健雄