プロヴァンスの名物菓子 カリッソン
先日、フランスのプロヴァンス地方を訪れたとき、カリッソンというフルーツ風味のマジパン菓子の工場を見学しました。このお菓子は、初めは、甘ったるくて、1個で十分と思っていましたが、いろいろな店のものを食べ比べているうちに好きになってしまいました。そして、会社の皆さんにもと思い、お土産に買いました。しかし、日本に持ち帰ると、湿度の違いか、暑かったせいか、ベトベトに溶け、無残な姿となってしまいました。(みなさん、ごめんなさい。)そんなカリッソンの名誉のために、どんなお菓子かを少し紹介しておこうと思います。
まず、プロヴァンスのお菓子の特徴は、特産のアーモンドや松の実・はちみつ・フルーツの砂糖漬けを使い、オレンジの花の水で風味をつけたものが主流。中でも、もっともポピュラーなのがカリッソン。1473年にエクスで生まれたプロヴァンスを代表する郷土菓子で、フランス国内でも5本の指にはいるほどの銘菓です。(そうは見えなかったかもしれませんが・・・。)上質のアーモンド、メロンの砂糖漬けをペースト状に練り、オレンジの花の水で風味をつけています。底は紙状のウエハースで、上面はアイシング、角の丸いひし形が一般的です。しっとりとして、爽やかな果実香が特徴的です。さらにこのお菓子のすごいところは、ワインやチーズのように原産地表示により品質が保証されているということなんです。(お菓子に原産地表示があるなんて、私は初めて知りました。)
実はそんなお菓子だったんです。こんどは是非、現地で食べるか、冬期に購入することをお勧めいたします。
michiko kamata