ブイヤベースの本場マルセイユ
ブイヤベースの発祥の地は、南仏のマルセイユ。『ブイヤベースはマルセイユの誇り』と言われている。しかも、『ブイヤベース憲章』なるものまで作られていて数々の規定が定められているという、由緒ある?料理なのである。
先日、その発祥の地である本場マルセイユで、ブイヤベースを食べてきました。行ったのは、マルセイユの旧港にあり、地元の漁師もお勧めという『ミッシェル』。青い海と、通りすがりの人々が、南仏のバカンスを感じさせる海沿いのレストラン。
日本でブイヤベースといえば、サフラン風味のトマトスープの中に、エビや蟹、いか・貝類・白身魚などが入っているものが一般的。しかし、本場では違う。スープと具が別々のお皿ででてくるのだ。言わば、スープが前菜で、具がメインといったところ。食べ方は、クルトンに、アイオリ(にんにく風味の白いマヨネーズソース)とルイユ(アイオリにとトマトや赤ピーマン唐辛子などを加えた赤いソース)をのせて、
3つくらいスープに浮かべる。そして、魚介の味が染み出たスープをたっぷりと吸ったクルトンを食べるのである。具には、ソースのみをつけて食べる。にんにくと魚介、サフランの香りが三位一体となって、口の中に広がる。これが本場の食べ方である。思い出しただけでまた食べたくなるほど、おいしかったです。
michiko KAMATA