あんこ好き
最近、小豆を使ったデザートが、美しくドレスアップして洋菓子店、コンビニにも並んでいます。抹茶のアイスクリームやムース、ロールケーキetc…そこには、必ず小豆とのコラボが繰り広げられ、絶妙なコンビネーションを醸し出しているのです。
オシャレになった小豆たち…それは幼いときのこと、我が家では、甘いものと言ったら“あんこ”でした。
父がとにかくあんこが大好きで『美味しいお菓子がある。』と言うと、それは、甘納豆、豆大福、きんつば、ようかん、もなかetc…ほとんどと言ってよいほど、あんこでした。
なので、私はあの三角の白いクリームで形取られた、イチゴがちょこんと乗ったショートケーキにどれほどあこがれたものでしょうか…大判焼など「私、クリーム!」などと言ったときには、この子は、なんてことを!と言わんばかりに反感をかうのでした(かなり封建的な家)。
学生になり自由に食べ歩くことができるようになると、どこそこのケーキやパフェなど美味しいと聞けばわくわくして出かけて行きました♪…それも今になるとやはりあんこが懐かしく…買い物の帰りには、美味しい和菓子などそっと購入して、玉露や、お抹茶などいれて、ゆっくりといただくのです。それは、もう至福のひととき♪これでも裏千家の免状があり一応生徒さんも取ることができるのですが、柄ではないといわれます。
ちなみに“あんこ”と言うと言葉のたとえにも使われます。きものを着て髪を結うときも髪にあんこをいれる。カバン売り場のディスプレィもあんこを入れて形を整える。そう詰め物の略なんですね。私も独身時代には胸にあんこを….なんて!とにかくあんこにはお世話になっています。これからのあんこの発展を祈って…“あんこ”バンザイ!
林 保美