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思い出の鍵

2005.06.28 UPDATE

あなたの思い出の味は何ですか?
 いつもと変わらない日常生活を送っている中で、ある時ふと懐かしい思い出が甦ってくることがありませんか?そのキッカケは、映像だったり、音楽だったり、香りだったり様々ですが、私にとって思い出を開く鍵に食べ物が多いのは、食いしん坊だからでしょうか・・。
赤いアルミに包まれたピーナッツ型のコーヒーキャンディー、瓶入りヨーグルト(緑のビニールカバー付)、桜でんぶの海苔ご飯のお弁当、パンピーオレンジ、白桃の缶詰・・・まだまだありますが、それらを口にすると、子供達だけでのお留守番・幼稚園の帰り道・遠足・風邪で寝込んだ時の密かな楽しみ等々、懐かしい子供時代が甦ってきます。
 そして、この夏の初めにも、また一つ思い出の鍵が増えそうな予感がします。それは、プラスチックのボトルに入ったミントガム。仕事でストレスを感じた時、そっと机の上に置いてくれていたガムをポンと口に放り込み、フーッと大きく一息つくと、不思議と気持ちが落ち着き、よしっ!とヤル気が戻ってきました。これからは、仕事の合間に、このボトル入りのミントガムを口に放り込んだ時、入社以来二年弱、いつも頼り切りで迷惑を掛けっ放しだった人との喜怒哀楽・悲喜交々が、ふと思い浮かぶ時が来るのかもしれません。
 決して高価な食べ物ではないけれど、心に残る味。それは、いつ・どこで・だれと・どんな風に食べたのか、そんなエピソードと一体となって、その人にとって大切な懐かしい思い出を開く鍵になるのかもしれません。家族と、友達と、同僚と、恋人と・・・・・・あなたの思い出を開く鍵は何ですか?

神山 玲子

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