■「食文化を考える」
スプラウト(発芽穀物)

発芽穀物について、つらつらと語って参りましたが、これがプレファイナルとなりました。その訳は、後日お伝えすると致しまして。日常で、穀物食や発芽穀物を使用した商品が、かなり増えてきたのではないでしょうか?そういった実感をお持ちの方も少なくないと思います。デフレ経済の下、少子高齢社会が加速する一方、地球規模では新興の経済勃興国によるバイイングパワーにより、正に素材インフレを迎えています。斯様な環境化において、今すべきこと、求められるものは何か、を考えてみました。結論から申し上げると、如何に付加価値を高めるか、要は「自らが携わった仕事に如何程のリスペクトが持てるか」です。これは、食品スーパーを舞台とした某日本映画にテーマとして取り上げられており、小生もいたく感銘を受けたものでした。要は、自社が携わった商品をご自身のご家族、端的に申しましょう、お子様に先を競ってお買い求めになられるでしょうか?ということです。自身に誇りを持ち、日々邁進する事で世に進退を問う潔さと切磋琢磨による技術の向上を身近な方々の喜びとなり得るのです。中間流通の立場として、生産者、加工ユーザーなど、マッチメイキングに努めて参りました。小生は小生なりに、自身の家族に恥じない仕事をやろうと皆様の胸をお借りして参りました。スプラウトは今後、必ず皆様のお役に立てることと信じてやみません。加えて未曾有の市場性を秘めております。これを売れないとするのか、他に無いので売れる、いや、社会に貢献できると考えるかは気の持ちようだと思います。

藤原 英司

投稿者 diary : 00:00

やはり頑張らねば!!

先月はお休みをしてしまいました。つい日々の忙しさに感けてしまい、申し訳ありませんでした。以前、世界に向けて発信!!と申し上げてから後、先月だったでしょうか、某商社の会長職にあられる方が、和食=スローフードとして位置付けるに十分値するものとして紙面で語ってらっしゃいました。僭越ながら、一角の人物でらっしゃる某氏と同じ考えであったことに感極まる想いでした。そこで自信と勇気をもって予ねてからお話している「発芽穀物」について語ります。素材を生かす和食が見直されてきて、原料素材に対してのこだわりが顕著になってきています。そこで和素材を使ったシリアルバーや、ミューズリーといったものがあっても意外と面白いかもしれません。そこで普通の雑穀を使っていては、既存の商品に埋没する可能性が高く、あまり付加価値を上げることは出来ませんが、加工適性を上げる事と食味の向上を考えると、やはり「発芽穀物」をお勧めします。やはり後引く美味しさと継続性が社会的貢献につながると思うのです。 だからこそ早々に「発芽穀物」をもっと一般的に利用してもらえるよう尽力し、前述の通り海外へ向けて発信して参りたく。
夢は小さいよりは、大きいほうが良いので。
藤原 英司

投稿者 diary : 00:00

私が出来ること

 前回、少し触れたトレーサビリティについてもう少し、考えてみたいと思います。「誰のため」と「何のため」を問われている様に思います。トレーサビリティは本来、一般消費者向けに健康、安心、安全の裏付けとして求められる情報だと認識しています。
 これがややもすれば、保身を目的とするケースも少なくないように伺います。
トレーサビリティ=作り手の安心 では無い様に感じます。
私は、商品開発の現場において「トレーサビリティがあるので安心です」ではなく、独自のコーディネートをお勧めしています。国内農業の発展と育成を真剣に考えている方々は、如何にブランド化を図るかに努めてらっしゃいます。これは単にこれまでの産地等にもたれかかったものでなく、産地+品種+栽培方法といった作り手の想いと、消費者にむけて加工するユーザーとのシナジー効果を生む、あるべく姿ではないかと信じています。少子高齢化社会を猛スピードで突き進む日本において、量より質への転換がいよいよ食品原料の現場でも求められてきているようです。そこで特に「発芽穀物」を進めていくに当たってこのスキームを構築し、世界に発信出来ないものでしょうか。

藤原 英司

投稿者 diary : 00:00

トレーサビリティ(食に関する追跡可能性)

今回は原料となる穀物生産者の立場になって考えてみました。
生産者の方々との会話に良く出てくる話の中に、名自身が栽培した作物の行方を知らない事が有ります。昨今の消費者側のトレーサビリティについては、既知の事実として久しいのですがいざ、生産者側になってみるとまだまだ従前のままであることが、少なくないようです。
手塩にかけて育てたわが子が巣立った後、行方が知れないとは寂しい思いを致しました。
播種から収穫までの間、正に天候と大地との真っ向勝負を挑んでいるのに、です。
 我々は生産者の裏付けなしでは、トレーサビリティは成し得ないと再度、心に留め、「どういった商品をお買い上げ頂くか」の前に、原料となる農産物のオーダーメイドを目指し、生産地との折衝を重ねて参りました。すると、生産者も是非とも消費地の要望を基に、栽培に励みたいとの熱い思いに圧倒されました。本来の意味でのトレーサビリティは、製販一致の上でのみ、成し得る事と認識を新たにしました。
今一度、基本に立ち返り、皆様にとっても、我々にとっても良い商品作りの礎にして参る所存です。

藤原 英司

投稿者 diary : 00:00

これからのトレンドにアプローチ

さてこれまで、食文化やトレンドについて語ってきましたが、ここからは小生考えるところの本音を吐露していこうと考えます。これからの情報発信のキーワードは、本物志向、ストーリー展開、美味しさかと存じます。これに耐えうるご提案として、最近「発芽穀物」なるものを紹介して歩いております。一般的に「発芽」と耳にすると代表格はやはり発芽玄米となるでしょう。これでは本物志向は満たせても、ストーリー展開(新規性に欠ける点)と美味しさ(改善の余地有るのでは)においてはまだまだ余地が有るかと存じます。そこで小生は独特な発芽加工にてあらゆる穀物を発芽させた商品を開発し、ご紹介することで、3つのキーワードを満たし、これからの食のトレンドを構築するものと信じてやみません。それは“粉食”から“粒食”へのシフトが基礎となり、発展していくことと存じます。というのも、飽食の時代をこれほど長きに渡り経験したことがなく、雑穀等の穀物をまるごと食す事で外側に多く含まれる栄養素を取り込もうとする機運が高まっているからです。国産の雑穀が逼迫していることもこれを裏付けています。前段の「発芽穀物」と全粒食との関連性は何か?3番目のキーワード、美味しさを追求する事への有効なアプローチと考えています。

藤原 英司

投稿者 diary : 08:18

今、求められている事

やさしい味

斯く言う私も、欧米の食文化(決して悪い意味ではなく)にどっぷりと浸かってきたくちですが、最近、食品業界の方々と接するに当たり、「食の季節感」、「アミノ酸の味わい(トップノートよりボディ)」に触れることが増えました。当方のクライアントからは、事細かに味について感想を聞かれ、正直なところ、“測定不能”で恥ずかしい思いを致しました。それでもクライアントに恥を忍んで教わっていく内に、小さい頃に両親から与えられた一流の味覚を必死に思い出し、素直に表現しました。これにより何とかクライアントの意図とする感覚を表現出来ました。詰まるところ、両親に頼る他に成す術が無かったのです。そこで感じたのが、両親への感謝と尊敬の念でした。これこそが文化の継承がなされた事を初めて実感致しました。少し大袈裟ですが、これが今の時流で言う、「健康」、「安心」、「安全」の礎になるのではないでしょうか?食材を扱う営業の最前線で、プラスの商品開発に携わって参りました。飽食の時代が長く続く今、一歩、足を止めて基本に立ち返り、元来の文化に由来する本物志向を追及する事が我々の使命だと強く感じた次第で御座います。そう思ったのも前述の体験での感動が有ったからです。

藤原 英司

投稿者 diary : 09:08

「食」 失われた10年?!

彷徨える食のトレンド(食材を扱う現場より)

 当社で食品原材料を扱う中で、これからの食生活のトレンドが一変する潮流を感じています。
これまで、戦後の経済勃興期に続き、高度成長期、更にはバブル期に渡り、一辺倒に高カロリー志向を追及し、新しいトレンドを追い掛けてきたように思います。バブル衰退以降のここ10年、高級食材への渇望や嗜好性の高まりは衰えを知る事はありません。
それが証拠にいわゆる”こだわりの食材”が台頭して参りました。

また、これに相反する一面として食生活における季節感が無くなり、「伝承」すべき文化が語られること無く、我々の前からひとつづつ欠落していく様で非常に寂しく思います。
これをお読みの方々の中にも、季節毎に食べたい物が減ってしまったなぁとお感じになられる方も少なく無い事と存じます。食文化が失われつつある一方で、元来在るべく食への回帰がトレンドになってきており、まるでパラドックスです。もしかするとこれこそが食文化の再構築?そうであれば明るい兆しかもしれません。

 藤原 英司

投稿者 diary : 00:00