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2007年11月05日
小麦粉製品が危ない?
前回「これからの食卓事情」で記述させて頂きましたが、この9月以降から小麦粉製品の値上げが行われてきており、来春以降また大幅な値上げが予想されます。
小麦を先ず商社が海外より輸入し、それを政府が一旦買い上げ、それを製粉メーカー等に売り渡すという仕組みで成り立っています。
この売り渡し価格を改定する時期として、今年度は4月、10月の2回に行われました。
10月の売り渡し価格は4月の時より10%アップし、その事から今回の値上げ騒動に拍車をかけていますが、この10%の上げ幅では、政府の負担が生じており、実際に平均で約15%程のアップになっているのです。それを政府が上限10%で切り捨てて今回の小麦粉の改定幅が1キロ当り約4円~8円弱の値上げとなりました。又、パスタを作るデュラム小麦については、この10%ルール適用外の為、実質約51%の値上げとなったのです。この為、デュラム小麦粉は1キロ当り30円近くの値上がりになり、家庭用のスパゲッティー等も1キロ当り40円前後の値上がりになっています。
或るパスタメーカーでは「来春には1キロ当り80円値上げしないとならない採算が取れない。」という話も耳にします。
政府も来春の小麦の売り渡し価格について論議を始めたと聞きますが、その中で改定幅の枠を10%で切り捨てたのでは、政府の負担増に繋がり、一般会計からの負担も余儀なくされるとの見方もあり、10月の輸入調達価格を見ると50%以上、値上がっている小麦もある。
この事から、来春からの小麦粉製品の価格も大幅な値上げを余儀なくされるのではないかと思われますが、一体どこまでその値上げが浸透していくかが問題視されているようです。
T.Y (2号)
投稿者 diary : 2007年11月05日 00:00