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2007年10月17日

日本の農業の大切さ

昨今連日のように食料品の値上げのニュースを新聞等で目にします。
世界的な人口増加、天候不順(地球温暖化)、バイオ燃料の原料などの要因で世界の代表穀物のトウモロコシ、大豆、小麦の相場は高値が続いております。
トウモロコシは米国のバイオエタノール原料に囃されて相場が上昇しました。これにより、大豆からトウモロコシに作付けが変わり大豆相場も上昇。小麦は豪州の旱魃などの気象状況により100年に1度と言われた大減産によりかつて経験のない高値相場になっています。
この世界3代穀物は、食料であることは間違いありませんが他にも色々な用途があります。
米農務省発表の07/08年度世界農産物需給予想では、トウモロコシは世界で7億7411万t生産されておりそのうち飼料としての需要が4億8606万tあります。6割強は家畜等の餌になっていて、残りの需要にはもちろん人が食べる食料もありますが、昨今相場上昇の原因となっているバイオエタノール原料や工業用需要、もちろん次の年に種まきをしなければならないので種子用の需要などがあります。
大豆は世界で2億2127万tの生産量の内、圧搾需要が2億347万tあり、日本人だと醤油、味噌、豆腐、納豆などの原料とまずは思いますが、ほとんどは絞られ油になっています。
小麦は6億624万t生産されており、内飼料需要が1億120万t。人の主食となり、餌にもなっています。
ちなみに07/08年度の過不足(生産-需要)はトウモロコシで+448万トン(ただし前年度は-2194万トン)大豆が-1267万トン、小麦が-1271万トンとなっています。在庫を食いつぶしている状況のなか、世界の需要は確実に増えており原油相場上昇や天候不順などで今後も穀物相場は荒れることが多くなると思います。
値上げは困りますが、食べられなくなったらもっと困ります。安全なものを安心して食べられるためには、日本の農業を見直す時期に来ていると感じずにはいられません。

参考資料

世界の輸出量主要生産国
(上位順ベスト5)
トウモロコシ8855万トン米国 中国 ブラジル EU-27
メキシコ
大豆7499万トン米国 ブラジル アルゼンチン
中国 インド
小麦1億691万トンEU-27 中国 インド 米国
ロシア(豪州7位、カナダ8位)

砂糖屋けんちゃん

投稿者 diary : 2007年10月17日 00:00