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2006年11月10日

ばあちゃんの梅干

私の実家は水戸にあります。水戸といえば日本三大庭園のひとつである偕楽園があり、2月後半に梅祭りが開催されその期間は梅の木が満開となり多くの観光客が訪れます。
そんな土地柄のせいか、私の実家に大きな梅の木があります。その木は農耕具置き場の納屋に寄り添うように立っていて、私が物心ついた頃からその木は存在しており、多分樹齢は50年以上経っていると思われます。梅の実は結構大粒で量も多く取れ、昔から6月になると、梅の実を落とし、梅干や梅酒を作っておりよく手伝っておりました。

こちらがその梅干です。
ばあちゃんの梅干.jpg

かなり肉厚の食感で大粒。会社の先輩である「砂糖屋○○ちゃん」は私の家に来て、ウィスキー片手に「ばばあ、まじぃよ」とおよそ社会人とは思えぬ暴言を浴びせながら、20個以上完食。
卵屋トヨPは持ってきた梅干を独り占めするなど、社内のマニアに結構好評なシロモノです。

現在は私のお袋が作っているのですが、なぜ、ばあちゃんの梅干しと呼んでいるかというと、収穫担当が、ばあちゃんだからです。
その収穫方法が衝撃です。まず納屋のはしごをかけ、屋根の上に登り、2mぐらいの竹の棒を使って叩き落とします。
ちなみに祖母は90歳。屋根の上に登って梅を落とす姿は、高齢化社会の日本に希望を与えます。(これは言いすぎ?)

そんな祖母の食生活を思い出すと、必ず朝起きると梅干しに砂糖(上白糖)をかけ、お茶と一緒に2粒づつ毎日食べていた記憶があります。90歳でありながら、腰が曲がっていない脅威のばあちゃん。
そんな遺伝子を私も引き継いで毎日食べております。

豆屋菊蔵

投稿者 diary : 2006年11月10日 00:00