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2005年12月09日

クリスマスケーキ

私が幼稚園から小学校低学年の頃はクリスマスケーキといえばバタークリームのものが当たり前であった。
銀色のアラザン(製菓の材料で、銀色に光った小さな粒のこと)をのせたバタークリームで作った白とかピンクのバラの花と赤や緑のさくらんぼうの砂糖漬け、ウエハースでできた家、サンタクロースのろうそくで飾りつけられたものであった。生クリームと違い多少乱暴に扱ってもデコレーションが崩れることはなかったことを覚えている。
味についての記憶はないのだが、初めて生クリームのクリスマスケーキを食べたときの驚きは今でも覚えている。まだ小学生の私にとっては、こんなに美味しい物が世の中に存在していたことを知らなかった自分はなんて不幸な子供なのだろうと思ったくらい、センセーショナルな出来事であったことから推測すると、バタークリームのケーキはあまり美味しいものではなかったのであろう。
今ではブッシュ・ド・ノエル、シュトレンなど定番のほかにもいろいろ工夫を凝らした様々なクリスマスケーキがあるのだが、何年か前バタークリームのケーキを見つけた。それは銀座の有名洋菓子店が作ったものだけに、純白のバタークリームをまとったとても清楚なクリスマスケーキであった。衝動買いして、食べてみた。当時の味の記憶はあまりないのだが、なんとなく懐かしい味がして、子供の頃のクリスマスをちょっと思い出した。そしてこんなことを考えた、いつの頃からバタークリームのケーキが生クリームに変わったのか、いつの頃からサンタクロースを信じなくなってしまったのか、いつの頃からプレゼントはもらうものから、あげるものになったのか・・・

ガマガッパのサンタクロースより

投稿者 diary : 2005年12月09日 00:00