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2005年05月16日
トレーサビリティ(食に関する追跡可能性)
今回は原料となる穀物生産者の立場になって考えてみました。
生産者の方々との会話に良く出てくる話の中に、名自身が栽培した作物の行方を知らない事が有ります。昨今の消費者側のトレーサビリティについては、既知の事実として久しいのですがいざ、生産者側になってみるとまだまだ従前のままであることが、少なくないようです。
手塩にかけて育てたわが子が巣立った後、行方が知れないとは寂しい思いを致しました。
播種から収穫までの間、正に天候と大地との真っ向勝負を挑んでいるのに、です。
我々は生産者の裏付けなしでは、トレーサビリティは成し得ないと再度、心に留め、「どういった商品をお買い上げ頂くか」の前に、原料となる農産物のオーダーメイドを目指し、生産地との折衝を重ねて参りました。すると、生産者も是非とも消費地の要望を基に、栽培に励みたいとの熱い思いに圧倒されました。本来の意味でのトレーサビリティは、製販一致の上でのみ、成し得る事と認識を新たにしました。
今一度、基本に立ち返り、皆様にとっても、我々にとっても良い商品作りの礎にして参る所存です。
藤原 英司
投稿者 diary : 2005年05月16日 00:00