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2005年03月28日

苦手が好きに…。

フランスの食文化に魅せられて

私は、以前からいろんな食べ物に興味がありました。しかし、フランス料理にだけは全く興味がもてませんでした。そんな私が、ひょんなことからフランスの虜になってしまったのです。
私とフランスの食文化との出会いは、ヨーロッパ郷土料理・郷土菓子研究家の並木麻輝子先生抜きには語れません。数年前、並木先生が講師をしているカルチャースクールの講座を受講したのがきっかけでした。その講座は、いろんなレストランに行って食事をしながら並木先生の講義やシェフのお話を聞くというもの。その中で、フレンチレストランに行った時に出てきたお料理が、私が思っていたフランス料理とは全くちがうものでした。
フランス料理といえば、『三ツ星レストラン』『お上品なコース料理』『バターとクリームでコテコテ』『堅苦しい』などなど、そんなイメージを持っていて苦手に思っている人が多いのではないでしょうか?実際、私もそう思い込んでいました。
しかし、講座に参加しているうちに、そんな私の思い込みはいつのまにか消え去りました。なぜなら、並木先生の講座での料理は、郷土料理や家庭で食べられている料理が中心だったからです。食べ終わった後に、「これがフレンチだったの?」というおどろきさえ感じる程でした。
日本人が毎日懐石料理を食べていない様に、フランス人が毎日、私達の思っているようなフルコースの食事をしている訳ではないのです。日本にも郷土料理、郷土菓子、お袋の味があるように、フランスにもそんな料理やお菓子が沢山あるということを知りました。以外にも、野菜やお豆・お肉のシンプルな煮込み料理が多いんですよ。ポトフやブイヤベースだってシンプルだけど、立派なフランス料理です。お菓子も、小麦粉、砂糖、バターが基本のシンプルなものが主流。ご存知、マドレーヌやカヌレ、マカロンもフランスの代表的なお菓子です。
フランスといえば、煌びやかな印象が強いけど、知れば知るほど地味で古典的だったりして親しみやすいものが多いのです。
そんなフランスの食文化のいろんな魅力について、今後、この日記の中で紹介していけたらと思います。そして、1人でも多くの人の『フランスの食文化に対する苦手意識』がなくなれば…と思います。

鎌田 未知子

投稿者 diary : 2005年03月28日 00:00