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2005年02月17日
今、求められている事
やさしい味
斯く言う私も、欧米の食文化(決して悪い意味ではなく)にどっぷりと浸かってきたくちですが、最近、食品業界の方々と接するに当たり、「食の季節感」、「アミノ酸の味わい(トップノートよりボディ)」に触れることが増えました。当方のクライアントからは、事細かに味について感想を聞かれ、正直なところ、“測定不能”で恥ずかしい思いを致しました。それでもクライアントに恥を忍んで教わっていく内に、小さい頃に両親から与えられた一流の味覚を必死に思い出し、素直に表現しました。これにより何とかクライアントの意図とする感覚を表現出来ました。詰まるところ、両親に頼る他に成す術が無かったのです。そこで感じたのが、両親への感謝と尊敬の念でした。これこそが文化の継承がなされた事を初めて実感致しました。少し大袈裟ですが、これが今の時流で言う、「健康」、「安心」、「安全」の礎になるのではないでしょうか?食材を扱う営業の最前線で、プラスの商品開発に携わって参りました。飽食の時代が長く続く今、一歩、足を止めて基本に立ち返り、元来の文化に由来する本物志向を追及する事が我々の使命だと強く感じた次第で御座います。そう思ったのも前述の体験での感動が有ったからです。
藤原 英司
投稿者 diary : 2005年02月17日 09:08